アライケンジよ、どこへゆく?
いや、「どこへゆく」も「ここへゆく」もどこへも行かないでしょうが。
些か遅きに失した感のあるこの話題ですが、触れないわけには行きますまい。
本人たっての意向か会社の意向か、先日の横文大会から再び階級をライト級からウェルター級に上げたアライ選手。
私はてっきりアライ選手を中心に今後のライト級戦線を回して行くものだ(そう上手くは行かないかもしれませんが)と思っていただけに驚きを隠せませんでした。
http://www.pancrase.co.jp/tourarchive/2006/0827/itv/arai.html
: 今回、階級をライト級からウェルター級に戻しましたが、ウェルターに戻そうと思ったきっかけは?
■ アライケンジ:きっかけ?ライト級がつまんないからです(笑)逆に言えばウェルター級が面白そうだから。後、ウェルター級にはやり残した事があるなぁって思うし・・・だからですよね。: ちなみに、やり残した事というのは?
■ アライケンジ:倒さなきゃいけない人もいるし、借りがある人もいるし、欲しいものもあるし。: ライト級には無かったものがあると?
■ アライケンジ:そうですね。
事前インタビューを読む限り、その理由が今ひとつはっきりしません。
: 食事は辛くはなかったですか?
■ アライケンジ:僕、メシを食うの苦手なんで、ほどほどに(苦笑)あんまり前みたいに戻すまで食うようなマネはしないでやっています。: 自分の体に合うようにやっていると?
■ アライケンジ:そうです。: ちなみに、今、体重は何キロくらいですか?
■ アライケンジ:(ウェルター級の)リミットくらいです。: では、これで仕上がっているような感じですか?
■ アライケンジ:そうっすね。これ以上は何もしなくていいですね。: 無理に上げてから落とすというわけでなく。
■ アライケンジ:そうですね。
そもそも、彼は体重が増えにくい体質がゆえにライト級に落としたというのがその理由だったはず。
実際、先日の計量でもウェルター級のリミットを大きく下回る73.8㎏。
明らかに適正階級ではありません。
他の選手を例に挙げるのもなんですが、北岡選手は一旦体重を上げた上で毎回きっちりリミットいっぱいの身体を作って来てます。
それが適正体重というものでしょう。
今回は敗戦という結果になりましたが、もし仮に勝っていたとしても無理して上げた階級で今後のアライ選手の展望が開けて行くのかは甚だ疑問でしょう。
本人がどう思っているのかは知る由もありません。
階級を下げるという事に対して「逃げ」というかネガティブなイメージがあるのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。
ただ、今後適正階級でバリバリ活躍するアライケンジを見たいと思っているファンは私だけではないのではないでしょうか?
やはり、私は彼がいるべき場所はライト級ではないかと思います。