鈴木みのるが語るPRIDE論。
今月のkamiproはPRIDE一周忌ということでPRIDE特集。
鈴木さんが総合について語っている。
いま思えば、パンクラスというものを作って始めた人間、船木さんとか、俺とか高橋とか。その中で思い返すと、プロレスラーとして関わってきたパンクラスって感じがしますね。
たぶんね、俺は一度も総合格闘家になってないんですよ。プロレスラーがやる総合格闘技だったんですよ、試合のレベルも。自分なりの限界まではやったと思うんですけど。
だから俺がパンクラスでやってたことっていうのは、ホントにプロレスの延長なんですよ。言葉は悪いけど、ガチンコプロレス。
相変わらず、鈴木さんは物事を言語化するのが上手い。
俺はこれを読んで思わずはたと膝を打った。
「パンクラスはガチンコプロレスを標傍していたのであって総合を標傍していたのではない。しかし、時代の流れに抗うことは出来ず、図らずも総合へと変質してしまった。」と。
俺がここ数年の総合格闘技に感じていた違和感の原因はこれかと・・・。
今更ながらオジサン納得。
確かに、十年前からは飛躍的に技術体系やルールが整備されて競技として洗練されて来た。
スポーツの進化としては正しいのかもしれない。
だが、俺のようなプヲタ崩れのファンにとっては何やら拭い去れない違和感がそこに有るのだ。
いや、良い悪いの話ではなく、価値観の違いというか。
まあ、今じゃ俺みたいなファンの方が少数派なのかもしれない。淘汰されるのは俺だな。
それはさておき、今回の鈴木さんは他にもなかなか興味深いことを語っている。
最近のkamiproにしては珍しく面白い。これだけでも読む価値はあると思う。
実は俺は正直、昔のナル入りまくりの鈴木みのるがもっ凄い苦手だった。
だが、過去の弱い自分ときちんと向き合っている今の鈴木みのるは魅力的だと思う。
嫌いではない。
まあ、凄い好きってわけでもないんだが。
と、まるで北岡悟のように一言多い今日の俺。