良い物だけが売れるとも限らないし、良い物だけが残るとも限らない。


アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争

アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争


 邦題には「アディダスvsプーマ」とあるが、それだけではない世界のスポーツ用品市場における様々なブランドの栄枯盛衰が綴られていて実に興味深い。


 何でもかんでもコスト重視の昨今、スポーツ用品も例外ではなく、外注で安価な労働力のアジアンメイドのそこそこの商品に莫大な広告宣伝費と契約アスリートへのギャランティーが被せられて結構な値段で売られているのが現状だ。今では嘘みたいな話だが、スポーツ用品も自社工場で「良い物を供給しよう」というクラフトマンシップに基づいて誠実な物作りが行われていた70〜80年代という時代があったのだ。


 まあ、そんな昨今の風潮の首謀者とも言えるN社の策略にまんまと嵌ってしまっている俺が言うのもなんだが、スポーツ用品をファッションアイテムと捉えるならいざ知らず、道具として捉えるなら如何なもんかと思う今日この頃・・・。


 元サッカー小僧として記すが、腕のいい職人が良い素材を使って良い物を供給しようとしていたにも関わらず時流に流されて潰れてしまった例をお伝えしよう。


http://www.yasuda1932.jp/