訃報。


俺はプロレスにおける「真剣勝負」という差別用語が嫌いだ。



どんなスタイルであろうとプロレスラーは日夜真剣にリングの上で闘っている。



それは紛れもない事実だ。


近年の総合格闘技の台頭でプロレスそのものの存在意義が問われる中、多くの団体が安易なエンタメ路線にシフトしていく中、真摯に「プロレスのあるべき姿」というものに向き合ってきた数少ないプロレスラーが三沢光晴だったと思う。


「受けの美学」を重んじるスタイルのプロレス。


かねてから多くの識者からその危険性を指摘されてきた。



だが、そんなことは当の本人も重々承知していたのではないだろうか。



リングの上で死ねて本望だと思っているのではないか。



いや、そう思いたい・・・。



バカ野郎が!死んじまいやがって!



俺は冥福なんて祈らない。



だが、もし「あの世」というのがあるのならそこで会おう!



ちくしょう!涙が止まらないよ・・・。