デビュー戦。
この週末、プライベートがグダグダで俺グダグダ・・・。
こういう時はつい心がポッキリと折れてしまいがちだが、めげている場合ではない。俺は父親であり夫であり家族の長なのだ。
・・・などと強がって見せられるだけ、俺も成長したものだが、十数年前の俺はそうではなかった・・・。
その時俺は人生で初めての挫折というものを経験し、半ば人生投げやりになっていた。
そう、今でいうニートみたいなものに俺はなりかけていた。
見かねた友人が「お前、船木とか鈴木とか好きだったよな?」と、言って後楽園ホールに連れ出してくれた。
それがたまたま高橋和生のデビュー戦だった・・・。
お世辞にもスマートとは言えない上下緑のコスチューム。
対戦相手は格上の鈴木みのる。
試合は愚直なまでにこだわるタックルで何度もテイクダウンを取るも一本負け。
何故だろう?
以来、高橋和生は俺のアイドルだ。
いや、アイドルっつーと軽いな。
以来、「俺は高橋和生みたいに強くありたい!」と、思って生きて来た。
自らのバックボーンであるタックルにこだわり、負けようが、足が折れようが、顎が折れようが前進を止めない高橋和生が好きだ。
今更、ヨイショするつもりもないが(笑)、あの人がいたおかげで俺はどうにか人生を送れている。
と、いう話を以前本人にしたら「いや、あの時はアレしか知らなかったから」と言われた。
ええ話が台無しや(笑)。